項目 | 金額(円) |
豆代 | 10.245 |
焙煎代 | 6.25 |
ドリップパック加工代 | 30 |
印刷代 | 10 |
送料 | 0.75 |
運営費 | 42.755 |
計 | 100 |
項目 | 金額(円) |
豆代 | 204.9 |
焙煎代 | 125 |
表面シール | 37.25 |
裏面シール | 4.625 |
袋代 | 33 |
袋詰め代 | 100 |
バルブ加工代 | 23 |
脱酵素剤代 | 8 |
送料 | 15 |
運営費 | 249.225 |
合計 | 800 |
項目 | 金額(円) |
豆代 | 221.292 |
焙煎代 | 135 |
表面シール | 61.2 |
裏面シール | 6 |
袋代 | 33 |
袋詰め代 | 100 |
バルブ加工代 | 23 |
脱酵素剤代 | 8 |
送料 | 15 |
運営費 | 197.508 |
合計 | 800 |
※JCFCへの支払いには、以下の項目が含まれております。
①生豆代
②JCFCの経営管理費(1,000kip/kg)
③JCFCの社会開発費(1,000kip/kg)
※輸出関連費用には以下の項目が含まれおります。
①輸出書類の作成費
②麻袋代
③麻袋印字費
④輸出代理店の手数料
⑤税金(チャンパサック県)
⑥税金(パクソン郡)
⑦コンテナ輸送費
ATJのラオスコーヒーの場合、買取価格は、毎年、JCFC理事会での交渉の上で決まります。
組合員が納得する買取金額をめぐってATJと討議することによって、売り手と買い手がお互いに納得する金額を設定します。あくまで地域社会の実情に合った価格設定を目指しています。
ATJのラオスコーヒーの場合、生豆代は、困窮期の8月末頃と輸出時の2月の2回に分割されて支払われます。組合員は収穫、加工のための労働者に対する労賃の支払いを必要とするため、輸入業者は、一般的に、収穫期前に、事前に契約した生豆代の一部を支払います。その後、輸出量が決定したあとに、残りの報酬を支払います。
ATJも類似の方式をとりますが、この一般的な方法と決定的に異なるのは、前払いの時期です。ラオスの場合、10月末頃がアラビカ豆の収穫期になりますが、ATJの場合、組合員が一番困窮する8月末頃に、50%分の報酬を前払いします。この時期は子どもの学費を支払う時期と重なり、なおかつ売れる作物があまりないため、もっとも現金を必要としているからです。
とくに困窮した世帯は、月8~10%程度の利子で仲買人から現金を借りることもあります。ATJは、組合員がこの仲買人の高利貸しを利用することを止めさせるために、8月末頃に前払いをします。
ATJによるFOB価格は、「積み上げ式」で決まります。つまり、生豆代と輸出経費をそれぞれ算出し、それを合計したものがFOB価格になります。他の多くの場合(たとえばラオス政府の支援を受けている生産者協同組合AGPC(FLO認証取得)の場合)、輸入業者と輸出団体とがFOB価格を設定し、合意したうえで、輸出団体が輸出経費を差し引いたうえで、農民からの豆の買取価格を設定します。
ATJは、必ずしも生豆価格を高く設定することが重要ではないと考えております。安定的な取引をすることで下支えするのに加え、現金という形で生産者に還元するのではなく、より良い品質のコーヒーを自ら生産し付加価値を付けて販売できるようにすることにより経済的にも自立してゆくことにつながると考えています。
こうした考えから、果肉除去施設、倉庫建設費などの社会開発費用は、生豆代とは別に、JCFCが必要な金額を調べ、見積もりを出したうえで、ATJと契約を結び、送金しています(2010年度までの方法)。
以上の記述は、ATJのラオス事業に特化した方法であり、他の地域の事業には当てはまらない場合もありますのでご了承ください。